京畿道軍浦市(韓国)は、同市が主導する形で、2010年より神奈川県厚木市(日本)及び山東省臨沂市(中国)と3都市間青少年交流事業を開始し、現在まで継続している。2010年の開始時点で、軍浦市は厚木市と友好都市(2005年締結)、臨沂市とは2008年より交流関係にあった(その後、2012年に姉妹/友好都市関係締結)。
軍浦市は、厚木市及び臨沂市との間で、青少年の派遣と招へいを毎年1回ずつ実施しており、軍浦から派遣する際は、2都市間での交流事業となっているが、招へいする際は、同時期に両都市から青少年を招へいすることにより、3都市による「国際青少年フェスティバル」と題する日中韓青少年交流事業を成立させている。
日中韓3都市間で姉妹/友好締結が成立していない場合にも、日中韓交流の実施が可能であることを示す好事例と言える。
- 2010年~:軍浦市主催で「国際青少年フェスティバル」実施
- 2010年7月、軍浦市の主催により厚木市・軍浦市・ 臨沂市の3都市から青少年が集まり、第1回「軍浦国際青少年フェスティバル」が実施された。第1回以来現在に至るまで、プログラムの大枠は、①軍浦の参加学生の自宅で日中の学生がホームステイ(近年は3泊)、②全体合宿を通じた交流(近年は1泊)、③市長等への表敬、④韓国語教室、K-POP、伝統礼法、陶芸などの文化体験及び見学等で構成されている。軍浦で募集される学生(中高生)は、日本語関心者と中国語関心者別に募集がかけられ、同フェスティバル実施後、厚木市(近年は翌年1月)又は臨沂市(近年は8月)を数日間訪問することも定例化している。
これまでの開催状況
回 | 日程 | 参加国 |
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第1回 | 2010年7月23〜29日 | 日本・中国・韓国 |
第2回 | 2011年7月21〜29日 | 日本・中国・韓国 |
第3回 | 2012年7月20〜30日 | 日本・中国・韓国・ロシア(ウスリースク) |
第4回 | 2013年7月22〜28日 | 日本・中国・韓国・ロシア(ウスリースク) |
第5回 | 2016年7月25〜30日 | 日本・中国・韓国 |
第6回 | 2017年7月25〜31日 | 日本・中国・韓国 |
第7回 | 2018年7月23〜29日 | 日本・中国・韓国 |
第8回 | 2019年7月20〜25日 | 日本・韓国 |
第9回 | 2022年[予定] |
- 「2019軍浦国際青少年フェスティバル」K-POP教室
(写真提供:軍浦市)